竿・玉の柄内部の剥離について

ガイドの無い竿や玉の柄を伸ばしたり、収納した際に内部から剥離したカーボン繊維が出てくることがあります。
これは、「節落ち」と呼ばれるトラブルが原因でおこることがあるロッドの破損です。

節落ちとは

竿を伸ばす際は穂先から順番に、仕舞う際は元上から順番に行いますが順番を違えて 元竿側に入った状態を節落ち(または中落ち)と呼びます。

節落ち図は#1が節落ちした状態

節落ちによる破損

節落ちした状態で竿を仕舞うと、中にある細い節と太い節があたります。 その為、細い方の節は欠けたり割れ、 太い方の内側のカーボンが剥がれたり割れたりする原因になります。 その場合、強度が極端に落ちることがあり、折れたり潰れることがあります。 また、節落ちした竿をそのまま慌てて伸ばすとさらに破損することがあります。

節落ちによる破損図の場合#1の玉口に#3や#2がかみこんで割れたり #3や#2の内側を#1が削っていくことがある。

節落ちの原因と対処方法

節落ちした場合は仕掛けを外し、尻栓から一節ごと抜き取り、再度継ぎ直してください。 節落ちを完璧に防止することはできませんが、下記の原因を知り、対処方法をとることで 節落ちの発生を軽減することが可能です。

①竿の合わせが緩んでいた場合
竿を伸ばす際はゆっくりとしっかり伸ばし、使用中は何度かしめ直してください。
②使用中、竿にショックがかかった場合
竿をぶつけそうな障害物のない場所で釣りをし、移動時などはなるべく竿を納めてください。
③竿を伸ばす・仕舞う順番を誤った場合
竿を伸ばす際は穂先から、仕舞う際は元上から順番に納めてください。
④固着した際、固着した箇所より太い部分をつけたまま固着を外そうとした場合
固着を外す場合は、尻栓を外し、固着したところより細い部分(穂先側)を元竿側から抜き取ります。タオル等を敷いた水平な面に垂直に立てて軽く数回落とします。
それでも取れない場合は、無理に外そうとはせず、最寄りの釣具店にご相談ください。